ビジネスマンにとって見た目の第一印象はとても肝心です。いくら上質なスーツを着ていても「サイズ」があっていなければ不格好に見えています。
この記事では、そんなスーツのサイズの正しい測り方について紹介します。自分のサイズを知っておけば、スーツを購入する際はもちろん、オーダースーツを作るときにも役立てることができるので是非参考にしてみてください。
自分に合うスーツのサイズを知るには、正確な採寸が必要になります。基本的に、オーダースーツなどは、店舗でプロのフィッターが計測してくれます。
しかし、まず自分で採寸してみることで得られるメリットも多いです。まず、自分の体系の特徴を把握することができます。さらにプロのフィッターに採寸をお願いした際も、そのまま言葉をうのみにするのではなく、自分で測った寸法を伝えてみるなんてことも可能です。
サイズの正しい測り方や自分にぴったりのサイズをを知っておくと、既製のスーツ購入時にはもちろん、インターネットなどのオンラインでオーダースーツを購入する際にも役立ちます。
そんなスーツのサイズには、身体の実寸を測る「ヌード寸法」と、すでに持っている自分にぴったりのスーツのサイズを測る「出来上がり寸法」の2つの寸法があります。
まずは、どのようなスーツを購入するかにも関わらず、ヌード寸法を測りましょう。出来上がり寸法は、すでに理想のスーツが手元にある方だけが計測します。ではヌード採寸について詳しく紹介していきます。
自分の身体を測るヌード寸法。一人で測るのは少し難しいため身近な人に手伝ってもらうのがおすすめです。
まず、体に合ったワイシャツとパンツを着用して、水平確認のために鏡の前で測りましょう。普段ベルトをしている人は、ベルトも装着します。
ここでは、主に測る14箇所を紹介するので、是非参考にしてみてください。
総丈は、首の付け根、つまりワイシャツの襟の下からかかとまでを指します。測る際には、肩幅よりやや狭く、こぶし1つ分くらいに足を自然に開いた感じで立ちましょう。
二の腕の外側1周分を測りましょう。測る際には、上半身の1番出ている所にメジャーを当てるのがおすすめです。
肩の基点から首の基点までを測り、それを2倍にした長さが肩幅です。肩・首の基点は、実際に指で軽く押してみて骨が出っ張っている部分を指します。
胸回りを指します。わきの下付近を通って測りましょう。
1番おなかが出っ張っている部分で、だいたいおへその上あたりを測りましょう。
おしりの1番出ている所を測りましょう。
背中心から、肩の基点を通って肘の基点、さらに手首の1番細い部分までを腕に沿って測りましょう。
肩の基点から、肘の基点を通って、手首の1番細い部分まで測りましょう。左右で若干違うことが多いので、左右どちらも測ることが大切です。
ベルトの上の部分から、足の側面に合わせつつ垂直にメジャーを下ろして、裾までの長さを測りましょう。
ウエスト端から、メジャーで足の付け根までを垂直に測りましょう。
足の付け根からかかとまでの長さを垂直に測りましょう。
パンツのベルト位置1周です。実際にズボンを履いて計測するケースが多いので、その場合は少しウエストを下げてから測りましょう。
太ももの1番太い部分を水平に1周測りましょう。
ヒザ頭の周囲にメジャーを回して測りましょう。
寸法を計測したら、是非購入の際に使用してみましょう。既製スーツとオーダースーツでは活用方法が少し異なりますので、それぞれ紹介します。
既製スーツの場合、ヌード採寸を元にしてJIS規格の体型区分や身長区分表の中からサイズを決定します。袖丈・パンツの丈は調整できるタイプも多いため、試着して長さや見え方を調整してみてください。
オーダースーツの中でも、パターンオーダーやイージーオーダーでは、実際に測ったヌード寸法も参考に、なるべく近いサイズのゲージ見本を繰り替えし試着して、調整できる箇所のサイズを合わせて、自分にぴったりの1着を作ることができます。
フルオーダーの場合は、実際に測ったヌード寸法から、ゆとり分も考えてサイズを決めていきます。このゆとり分は、感覚によって大きく異なってくる部分で、フィッターが大活躍する部分でもあります。なので、プロのフィッターにお任せするのがおすすめです。
既製のスーツは、JISの規格に基づいて細かく分けられ、サイズが作られています。ですが、既製のスーツではうまくサイズが合わないという人も多いです。
なので、自分にぴったりのサイズを探す際にはオーダースーツがおすすめです。オーダースーツはプロが採寸をして、自分の身体にぴったり合うスーツを作ることができるので、清潔感のある印象を与えることができます。