オーダースーツが最近徐々に流行してきています。東京でも多くの専門店が出ていますが、オーダースーツを着用するにあたり知っておいた方が良いポイントも幾つかあります。シングルスーツにおけるボタンの扱い方等もその1つです。今回はオーダースーツのボタン関係について、3つ程確認しておくべき事を述べて行きます。
オーダースーツを東京の専門店で注文したとして、それがシングルスーツでしたらジャケットの1番下のボタンは飾りです。ベテランのサラリーマンでも留めている人が居ますが、下まで留めてしまうとシワが出来てしまいシルエットが崩れてしまいます。
昔は全てのボタンが飾りだったのですが、その頃から事情が色々と変わり、名残として残ったのが1番下の飾りボタンになります。 ただ、シングルスーツと言っても、2つタイプを筆頭に4つ以上ボタンが付いている物まであって、何処まで留めて良い物なのかルールがよく分からないという声もあります。
その場合は2つだったら最後の物を飾りと見なし、シングル段返りのスーツの場合は2番目の物だけ留めて下さい。段返りのスーツの場合は、1番上が2番目の直上にあり、スーツの下襟に隠れてしまうという事情があるので、2番目を留めるのがバランス的には1番安定します。3つや4つ付いている物の場合は、単純に1番下を留めないという事で構いません。
基本的に4つ以上付いているタイプのスーツは、オーダースーツです。一般的な物としてはとても珍しく、その分だけ固定されたルールがあるわけではありませんが、悪目立ちを警戒したいという様な事がある時には注文自体パスした方が無難です。
他にはビジネススーツとして珍しいケースでは、1つタイプの物もあります。これは礼服に多いタイプでビジネスで使うのは避けた方が良い物ですが、もしも使う必要がある時には、1つですので留めてしまって構いません。
他には、座った場合のマナーとして、座った時にはボタンを全て外すという事も知っておくとお洒落な印象を相手に持ってもらえたりもします。スーツを長持ちさせるコツでもありますが、元来スーツは立ち居で使う事を前提に設計される物です。
つまり立っている時が最も見栄えする様になっているという事で、座っている時はそのフォロー範囲から外れてしまいます。留めたままではシルエットが崩れたり、シワになってしまう切欠にもなりますので、座る時には全て外す様にする事をお勧めします。東京でしたら、専門店も多いので困った場合にはお店の人に相談してみるのも1つです。
ダブルスーツの場合は、4つボタンか6つボタンかで適したボタンの留め方が異なってきます。4つボタンの場合、左側の2つのボタンは飾りなので、右側のボタンの上だけ、もしくは下だけを留めましょう。
上下どちらも留めるのもよいですが、こなれた雰囲気があまり出ません。ちなみに、内側にもボタンがありますが、そちらは身頃がずれないようにするためのものなので、基本的に留めておくのがおすすめです。
そして6つボタンでは、右側の真ん中のボタンのみ、もしくは真ん中とその下のボタンを留めるのが一般的な留め方です。4つボタンと同じく、左側のボタンは飾りとなっています。
加えて、4つボタンと同じように内側にボタンがあるので、そちらも留めるようにしましょう。さらに、6つボタンの場合は右側の一番下のボタンだけを留めるという留め方もできます。この留め方はVゾーンが広くなるので、力強い印象を与えたいときにおすすめです。