東京ではオーダースーツの店も豊富であり、既製品よりも良く値段も手軽という事で人気が集まっています。既製品よりも長持ちしますし、愛着も湧くという事で愛好者も増えていますが、お直しに関する事で幾つか押えておきたい点もあります。
今回は、オーダースーツの基本事項とお直しについてのチェックポイントを述べていく事とします。
ビジネスマンにとって、スーツはとても重要なアイテムです。仕事着であるのと同時に、取引先へ与える印象にも大きく関わるので、自分にとって最良の物を選択出来ると多くの意味でメリットがあります。
動きやすきなど機能性に優れていて、見た目も申し分無いスーツの需要は現在も高まっており、東京では若いビジネスマンを意識したオーダーメイドのスーツショップが多数出て来ました。そこで特別に作ったスーツの事をオーダースーツと言います。
オーダースーツは一昔前は特別性という事で、制作料も結構高く付いた物ですが、昨今は2万円前後のリーズナブルな価格の物も多数出て来ており、手軽に入手出来ます。
既製品との違いとしては、まずどんな体型にもフィットする様に作ることが出来るという点が上げられます。出来合いの物になってしまうと、場合によってはジャケットは合ってもスラックスが合わない等という事が珍しくありません。体型に合わない場合は、どの分スーツにも負担が掛かりますので、破れたりほつれが出るのも早くなります。窮屈な服を着ている分だけストレスも掛かりますし、体にも悪い上、お直しの回数も増えて出費も高く付いてきます。
その点、オーダースーツでしたら、最初から自分の体に合う様に作ってある分だけ長持ちしますし、愛着も出て来る物です。スーツの仕上がりがどういうイメージなのかを伝える事に、少し慣れが必要ですが、既製品では問題があると感じた時には、オーダースーツを注文してみるのも1つの考えと言えます。東京でしたら、お店のバリエーションも豊富ですので、何処かに気に入るお店が見つかるはずです。
オーダースーツは既製品よりは長く持ちますが、経年劣化は避けられません。日光の紫外線や汗や摩擦等で少しずつ傷みは出て来ます。着用者の体型も年月と共に変化しますし、トレンドが変わってスーツが古い印象になってしまう様な事も少なくありません。
そういう場合には、スーツをお直しする必要があります。 東京にはオーダースーツのお店も多いですが、オーダースーツは個人に合わせて作られる為、返却は出来ません。お直しについてはアフターケアという事で請負ってくれる所も多いですが、お店によってサービス内容が結構違っていたりもします。別名でスーツリフォームとも言いますが、どの程度の範囲をやってくれるものなのかは注文前に必ず確認しておく事をお勧めします。
大体のお店で請負ってくれるお直しとしては、股下やウエスト、肩巾や袖丈、そして上着丈等が一般的です。これがもう少し踏み込むと、シルエットの直しや、かけはぎやかけつぎ、ほつれの直しまでしてくれたりもします。
どういったオーダーで制作したのか等にもよりますが、特別な条件で作っており、お直しした後も以前の状態に近い形で仕上げてほしい等という場合は、出来るだけ注文したお店に依頼を持って行った方が無難です。そして、そのお店でのフォローが不足しているのでしたら、お直しの実績が豊富であり何処のメーカーの物でも受け付けている専門店を探して依頼するのがコツになります。
お直しにも関係してきますが、オーダースーツは3種類に分かれる事も確認しておきたいポイントです。
まず、最も個人にフィットした物を追求したいというのでしたらフルオーダー注文となります。この場合は納期に2ヶ月から3ヶ月位は掛かり、値段は10万円程になります。型紙を1から作成する上、要望や注意点をヒアリングしてもらえますし、イメージと違う場合には仮縫いの段階で修正もしてもらえます。ただし、相当本格的な仕事になりますので、引き受けてくれるお店が少ない上完成まで時間が掛かるというデメリットがあります。
次はパターンオーダーで、これは値段が2万円前後でとてもリーズナブルです。シルエットやサイズが既に既定の物で揃っているゲージ服というサンプル品を試着して、後はそれを基盤として細かい手直しをしていく注文になります。早くて2週間、平均で1月程度の制作期間を要します。ゲージ服という試着品があるおかげで仕上がりのイメージが湧きやすいメリットがありますが、フルオーダー程に体にフィットする物が出来ないというデメリットもあります。
そして最後がイージーオーダーです。既存の型紙を個人に合わせて補正し、それに合わせてオーダーメイドしていく方式となります。コンピュータ―で作る為にコストダウンが出来て、大体相場は5万円前後です。体型補正も利きやすいですが、少しばかり高めですので手軽に買える物ではありません。フルオーダーに近ければ、その分お直しについても難度や価格が高めになってくると考えると妥当です。
オーダースーツは既製品よりも長持ちしますが、特注なだけあって、お直しの範囲がお店によって結構変わってきます。注文の時点でどの程度のサポートがあるのかを必ず確認する様にして下さい。
出来るだけ最初に注文したお店でお直しをするのが良いですが、もしも不足な場合はお直し専門店に持っていき処置してもらう事をお勧めします。