RING JACKET(リング ヂャケット)は、大阪市北区西天満に本社を持つショップです。淀屋橋・青山・銀座・博多阪急・新宿・大深町に直営店があり、その他にも全国のさまざまなショップで取り扱いがあることに加えて、オーストラリア・香港・韓国・マレーシア・シンガポール・台湾などへもグローバルに展開しています。
また、オンラインストアも存在するので、ネット上で注文することができるというのも魅力的な部分です。扱っている商品もスーツやスーツ関連アイテムから服飾雑貨などまで多岐にわたるため、欲しいもの・必要なものを一括で揃えることができます。
リングヂャケットは独自の確固たる哲学をもって高品質な紳士服を作り続けているブランドです。リングヂャケットの歴史と合わせて、どのような哲学を持っているのか解説します。
1954年、「注文服のような着心地の既製服を作ろう」という理念のもとに、リングヂャケットは創業されました。創業者である福島乗一氏の服へのこだわりが反映された理念だったといいます。
その当時、既製服は「ツルシ」と呼ばれており、高級な紳士服といえばテーラーで誂えるオーダーメイド以外はほぼ選択肢がありませんでした。創業者の福島氏も注文服しか着たことがなかったそうですが、だからこそというべきか、テーラーで誂えたような着心地の服を作るということにこだわったそうです。
創業から3年後、リングヂャケットは大阪府貝塚市に本社直営工場を開設し、服作りにおける拠点にしました。貝塚工場はその後2度の改装工事を行いましたが、現在でも稼働しているそうです。
1960年代半ばには、「メンズファッション」という言葉が誕生するとともに、既製服が日本でも主流になりました。そうなってようやく、リングヂャケットの理念も日の目を見たといいます。
60年代後半から70年代には、小規模ながらもしっかりと名が知られるメーカーになったそうです。しかし、決してその状況に満足することはなく、既製品のさらなる美しさと着やすさ、そしてクオリティを求めて、それまでイギリスやアメリカを参考にしていたところから、イタリアの服作りへと目を向ける場所を変えました。
こうしたすべての行動や、その根幹にある哲学は、もれなく最初の理念にもとづいています。そして、半世紀以上の歴史によって、リングヂャケットは「本当によい既製服は卓越した人の技術や最新の機械、良質な素材や売り場環境によって生まれる」という考えに至ったそうです。
以上の歴史や哲学はリングヂャケットのおもに既製服に対する考えや歴史が分かるものですが、これだけしっかりとこだわりや歴史があるブランドなら、オーダースーツも満足度が非常に高い仕上がりになるであろうということは疑いようがありません。どれだけ期待しても、期待しすぎるということはないでしょう。
リングヂャケットのオーダーシステムを紹介します。自分がオーダーするならどれにするのかなどをイメージしながらチェックしてみてください。
生地や裏地、ボタンを自分で選ぶことができるオーダーシステムです。基本的なサイズ補正や、細かい体型補正なども可能になっています。
体型補正に関しては、ジャケットは着丈・肩巾・上胴・中胴・毛回し・袖丈・撫で肩・怒り肩・反身・屈伸・つき取りを、パンツはウエスト・ヒップ・ワタリ巾・ヒザ巾・スソ巾・股上・出尻・平尻を補正できます。かなり細かな部分まで補正できるため、今までなかなか自分の身体に合うスーツを仕立てることができなかったという人でも満足できることでしょう。
パーソナルオーダーの場合、スーツのオーダー価格は18万円(税別)~、ジャケットのオーダー価格が13万円(税別)~となっています。オーダースーツとしては低価格な部類に入るので、費用を抑えたいという人にもおすすめです。
納期は時期によって異なります。詳しくどのくらいの納期になりそうかというのが知りたいのであれば、ぜひ、各店舗へ問い合わせてみましょう。
パーソナルオーダーの内容に加えて、仮縫いや制限付きのディテール変更可能といった要素が追加されているオーダーシステムです。より細かい部分まで徹底的にこだわりたいという人に向いているシステムだといえるでしょう。
フルオーダーの場合は、スーツのオーダー価格が22万円(税別)~、ジャケットのオーダー価格は18万円(税別)~です。パーソナルオーダーより少し高めですが、この後に紹介するオーダーシステムよりは少し低価格なので、ある程度費用はかけてもよいが、あまり高すぎるのも困るという人向きのシステムとなっています。
フルオーダーも、納期は時期によって異なるため、詳細は各店舗へ問い合わせての確認が必要です。また、ディテール変更についての詳しい部分も各店舗への問い合わせが必要になっているので、フルオーダーを利用する際は忘れないようにしましょう。
基本的に淀屋橋店・青山店のみの取り扱いで、時期によっては期間限定で銀座店博多店でも取り扱っている、206レーベル限定のオーダーシステムです。スーツのオーダー価格は28万円(税別)~、ジャケットのオーダー価格は22万円(税別)~となっています。
リングヂャケットはオーダースーツ専門店である「テーラーリング」というブランドも展開しています。テーラーリングは一体どのようなブランドなのかという部分も見ていきましょう。
リングヂャケットの提唱するドレススタイルをメンズとレディースどちらもより気軽に体感してもらえるように、ということを目指して生まれたディフュージョンブランドがテーラーリングです。リングヂャケットの長い歴史によって精錬されたオリジナルのパターンや、こだわり抜かれた副資材によって、テーラーリングのスーツは非常に軽やかな着心地が実現されています。
加えて、テーラーリングは顧客一人一人とのコミュニケーションを非常に大事にしているというのも大きな特徴です。きめ細やかな採寸をすることで、顧客に寄り添ったスーツを誂えてくれます。
テーラーリングにオーダーする場合の価格は、スーツが4万8,000円(税別)~、ジャケットが3万8,000円(税別)~、コートが7万8,000(税別)~です。リングヂャケットの最も価格が低いパーソナルオーダーでもスーツを仕立ててもらうのには少なくとも18万円(税別)かかるということを考えると、テーラーリングは確かにより多くの人に気軽にドレススタイルを楽しんでもらいたいという願いの込められたブランドであることがよく分かります。
加えて、テーラーリングはメンズレディース問わず気軽にドレススタイルを楽しんで欲しいという考え方を持っているため、レディースのスーツやジャケットのオーダーも承っています。上記の金額はすべてメンズスーツ・ジャケットなどのものだったので、レディースのほうの価格も見ていきましょう。
レディースの場合、スーツは5万3,000円~、ジャケットは4万3,000円~となっています。パンツスーツとスカートスーツどちらもオーダー可能なので、どちらを好んでいる人にもおすすめです。
リングヂャケットには長い歴史があるため、リングヂャケットのスーツはその歴史によって培われた技術やノウハウの結晶となっています。伝統に裏打ちされたオーダースーツを手に入れられるという意味では、リングヂャケットには他に代えがたい魅力があるといえるでしょう。
ホームページには各種カタログが掲載されているので、具体的にどのようなスーツを仕立てられるのか知りたい人はぜひチェックしてみてください。また、リングヂャケットはInstagramなどのSNSで情報を発信してもいるため、そちらを確認するのもおすすめです。